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テーマ : 経済しずおか

「純益1兆円超継続」 三井住友FG社長 27年3月期以降予想

 三井住友フィナンシャルグループの中島達社長(60)は26日までに共同通信のインタビューに応じ、2027年3月期以降には「継続的に連結純利益1兆円を超えられる」との見通しを示した。24年3月期は過去最高の9200億円を予想しており「達成できそうだ」と語った。
 ライバルの三菱UFJフィナンシャル・グループは、24年3月期まで3年連続で連結純利益が1兆円を上回る見通しだ。中島氏は「数字で勝負するつもりはない。サービスの使いやすさや丁寧な接客などの質にこだわりたい」と話した。
 日銀は、賃金と物価がそろって上がる好循環の実現が見通せる状況になれば、マイナス金利政策の解除を含む金融政策の正常化を始める方針。金利が上昇すれば銀行は貸し出しの収益改善が見込める半面、貸し出しの原資となる預金をどう確保するかが課題となる。
 中島氏は法人の預金獲得に向け、中堅・中小企業が口座開設や決済をスマートフォンやパソコンで完結できるサービスを開発する方針も表明した。「1年程度をめどにサービスの一部提供を開始したい」という。
 貸し出しについては、「健全なリスクを取ることで日本経済を強くしたい」として、成長が見込めるスタートアップのほか、脱炭素、経済安全保障といった分野に資金を供給する考えを示した。
 中島氏は、昨年11月に死去した太田純前社長の後任として、昨年12月1日付で社長に就いた。

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