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テーマ : 経済しずおか

東証再び最高値更新 業績好調 終値3万9233円

 連休明け26日の東京株式市場で日経平均株価(225種)が続伸し、連休前22日に付けた終値と取引時間中の史上最高値を再び更新した。終値は22日比135円03銭高の3万9233円71銭。好調な企業業績を背景に株価の先高観が依然として強く、上げ幅は一時300円に迫った。前週末の米国株の上昇や、外国為替相場の円安ドル高基調も支えとなった。

3万9233円71銭で終値の史上最高値を更新した日経平均株価を示すモニター=26日午後、東京都中央区
3万9233円71銭で終値の史上最高値を更新した日経平均株価を示すモニター=26日午後、東京都中央区
バブル経済期からの日経平均株価の推移
バブル経済期からの日経平均株価の推移
3万9233円71銭で終値の史上最高値を更新した日経平均株価を示すモニター=26日午後、東京都中央区
バブル経済期からの日経平均株価の推移

 東証株価指数(TOPIX)は12・91ポイント高の2673・62を付け、バブル経済期だった1990年2月以来の高値を更新した。出来高は約18億4200万株だった。
 前週末の米国市場は、ダウ工業株30種平均が終値の高値を連日更新するなど総じて堅調だった。この流れを引き継いだ26日の東京市場では、朝方から幅広い銘柄で買い注文が優勢だった。
 取引時間中に東京外国為替市場で1ドル=150円台半ばまで円安が進み、輸出関連企業の業績を押し上げるとの期待も高まった。
 ただ連休前に大きく値上がりした半導体関連銘柄の一部には利益を確定する売り注文が出て、平均株価は午後に上げ幅を縮めた。
 平均株価は22日、89年12月29日に付けた終値3万8915円を上回り、約34年ぶりに史上最高値を更新していた。
「素直に喜んでいい」 経団連会長  経団連の十倉雅和会長は26日の定例記者会見で、日経平均株価が史上最高値を更新したことに対し、バブルではないかとの指摘があるとの質問に「判断できる知見はないが、(史上最高値を)突破したときくらいは素直に喜んだらいいのではないか」と述べた。
 十倉氏は、高水準の株価を維持、上昇させるには「国内投資を増やし、賃金を増やすという『成長と分配の好循環』を実現することが大事だ」と強調した。
 一方、東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)の山道裕己最高経営責任者(CEO)は26日の定例記者会見で、平均株価の最高値更新について「企業の稼ぐ力は確実に高まってきている。実態とかけ離れた株価が形成されている状況とは思わない」と語った。

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