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天竜エコテラス完成 浜松に新清掃工場 ごみ再資源化重視

 浜松市天竜区青谷で25日、新清掃工場「天竜エコテラス」の完工を祝う式典があった。環境に配慮してごみの再資源化や余熱活用などを重視した設備で、中野祐介市長は稼働後の安定運転に期待感を示した。

式典でテープカットする関係者ら=浜松市天竜区青谷
式典でテープカットする関係者ら=浜松市天竜区青谷

 建設は老朽化した南部清掃工場(中央区)と平和破砕処理センター(同区)の代替施設として2011年度から検討が進み、18年度からの6年間で行われた。用地造成、建設などの整備費は約500億円。1日に可燃ごみ399トンを溶融、不燃ごみなど64トンを破砕・選別する能力を持つ。
 施工業者の日鉄エンジニアリング(東京都)や、中村建設(浜松市中央区)、中村組(同区)など8社でつくる特別目的会社「浜松クリーンシステム」が施設の運営・管理を担う。市との契約期間は24年4月から44年3月の20年間。
 ごみの高温処理過程で生成されるスラグやメタルといった資源は建設資材や肥料、重機部品などに再利用される。焼却熱による発電で得た電力は施設運営に使うほか、浜松新電力に売電することで年間4億円ほどの収入を見込む。
 余熱の活用では、民間事業者が敷地内の用地を市から借り受け、温水を用いてチョウザメの成育や農業を行う計画もある。
 天竜エコテラスは4月15日から団体客の見学が可能で、1日から申し込みを受け付ける。
 (天竜支局・平野慧)

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