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テーマ : 伊東市

愛犬と一緒に自然体感【しずおかアウトドアファン】

 愛犬と一緒にアウトドアのアクティビティーやキャンプに挑戦してみたい―。そんな飼い主の要望に応える体験や施設が静岡県内にも数多くある。9月、各地を訪ねて魅力や愛犬と快適に過ごすこつなどを聞いた。愛犬をSUPに乗せて湖面を進む参加者=9月上旬、浜松市北区の浜名湖ドッグSUP 湖上で風と水感じる
 広々とした湖面を大小さまざまな犬を乗せたスタンドアップパドルボード(SUP[サップ])が進んでいく。9月上旬、浜松市北区三ケ日町都筑の浜名湖畔で開かれた「浜名湖DOGSUP体験ツアー」。東京都の企業COREZON[コアゾン]が企画したイベントだ。参加者はパドルの扱い方や犬が安心できる乗せ方、落水時の対応などについて説明を受け、人と犬がそれぞれライフジャケットを着用して湖にこぎ出した。1時間ほどの練習でボード上に立てるようになり、思い思いに湖上のひとときを満喫した。ドッグSUPに挑戦する参加者=9月上旬、浜松市北区の浜名湖 SUPは初めてという鶴田仁さん(62)=磐田市=はラブラドルレトリバーのカイ(4歳、雄)と参加。「バランスを取るのが難しかったが、思った以上に楽しめた。またやってみたい」と笑顔を見せた。
 講師を務めたドッグトレーナー伊藤哲朗さん(47)によると、ドッグSUPでは安定性を重視した形状のボードを選ぶのがポイント。SUPは風が強いと進めなくなるため、気象状況の見極めが大切になる。伊藤さんは「SUPは風と水を感じてゆったりと過ごせる。始めやすいアクティビティーなので、ぜひ挑戦してほしい」と話した。
 体験ツアーは同じ場所で10月7~9日にも開催予定。詳細はコアゾンのホームページに掲載している。  ドッグラン付きキャンプ場 リード外しリラックスドッグランサイトで愛犬と遊ぶ利用者=9月中旬、浜松市天竜区の「はるの川音の郷」 浜松市天竜区春野町宮川の「はるの川音の郷」キャンプ場は、愛犬を連れたキャンパー向けに柵に囲まれ、リードを付けずに犬と過ごせるドッグラン付きのサイトを設置している。広さは利用人数に応じて50~200平方メートルの3種類を用意する。9月中旬の週末、午後1時のチェックイン時刻を過ぎると各サイトに次々と利用者が到着。愛犬が芝生の上を元気よく駆け回る姿が見られた。ドッグランサイトにテントを張り、愛犬と触れ合う利用者=9月中旬、浜松市天竜区の「はるの川音の郷」
 フレンチブルドッグのボス(10歳、雄)と訪れた土屋宏実さん(50)=袋井市=は設営を終えたテント前でくつろいだ。「犬を家に置いた状態では、なかなか出かけられない。ペット同伴可としているキャンプ場でもリード着用を求められるケースが多いので、犬がストレスなく過ごせるドッグラン付きはうれしい」と満足した表情を浮かべた。
 同キャンプ場によると、施設内の各種サイトの中でもドッグラン付きは年間を通じて予約好調で、県外からの利用者も多いという。
リード、ウエア、コット… 日常使えるグッズ用意をペット用のコットや衣類などはアウトドアでの体調管理や快適性向上につながる=伊東市の「&g Dog&Outdoor伊豆高原」 愛犬と一緒のアウトドア活動では、犬の体調管理や快適に過ごせる環境づくりにも気を配りたい。伊東市八幡野で犬とアウトドア用品の店「&g Dog&Outdoor[アンドジ― ドッグアンドアウトドア]伊豆高原」を営む大曽根崇さん(49)は「まずは最も身近で基本となる散歩にも使えるグッズを用意し、アクティビティーに合わせて買いそろえていくとよいのでは」とアドバイスする。
 飼い主と愛犬をつなぐリードは、飼い主が肩かけしたり、腰回りに装着したりできるタイプを選ぶと両手が使えて動きやすい。機能性素材を使った犬用ウエアを着用させれば、体温調節や体の汚れ防止に役立つ。熱いアスファルトや山道で足を守るブーツなどもあると便利だ。
 犬が休息する犬用コットは普段から家でも使っておく。犬にとって不慣れな外出先で“居場所”となり、気分を落ち着かせる効果がある。犬がなめても無害な天然由来成分の虫よけスプレー、水遊びに適したウェットスーツ生地でできたカラフルなおもちゃなども視認性が高くお薦めという。
 (生活報道部・草茅出)

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