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テーマ : 伊東市

日大前国際関係学部長の佐藤さん 小説「八重姫の夢」出版 頼朝への愛描く

 日大国際関係学部(三島市)の前学部長で、現在は佐野日大短期大の学長を務める佐藤三武朗さん(78)=伊豆市=が、伊豆に配流された源頼朝を愛した末に自ら命を絶った八重姫の半生を描いた小説「八重姫の夢」を自費出版した。大河ドラマの舞台として伊豆地域に注目が集まる中、「いちずな愛を貫く八重姫の思いを感じてもらいたい」と語る。

小説「八重姫の夢」を出版した佐藤さん=三島市
小説「八重姫の夢」を出版した佐藤さん=三島市

 豪族伊東祐親の娘として生まれた八重姫は伊豆に流刑となった頼朝との間に息子の千鶴丸をもうけたが、平家を恐れる祐親により3人の親子は引き離されてしまう。小説では、一途に思い続ける頼朝が北条政子と結ばれたと知り、八重姫は失意のうちに入水自殺で命を絶つ。侍女も次々と後を追い、壮絶な最期を迎える。
 佐藤さんは舞台となった伊豆の国市や伊東市などを取材し、史実を基に物語を膨らませた。時代の流れ、豪族の争いに翻弄(ほんろう)される八重姫と頼朝の愛情、それを支えようとする侍女らの奮闘ぶりが描かれている。佐藤さんは「女性の義の精神は武士にも劣らない。伊豆に生まれた不変的な愛の形を知ってほしい」と話している。
 税込み800円。三島、伊豆の国、伊東、熱海市の一部書店で販売している。

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