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アフガン女子教育 緩和を カレーズの会理事長、視察報告 静岡

 アフガニスタンの支援活動に取り組むNPO法人カレーズの会(静岡市葵区)は10日、2月に1年ぶりに現地を訪ねたレシャード・カレッド理事長の視察報告会を同区で開いた。イスラム主義組織タリバンが復権してから2年半がたつ中、レシャード理事長は「治安が大幅に改善し、都市間の移動が活発になっている」と紹介。一方で同会の診療所のみならず、全国的に医師や看護師、助産師が不足しているとし「女子教育の緩和が必須」と指摘した。

アフガニスタンの現状を報告するレシャード・カレッド理事長=静岡市葵区
アフガニスタンの現状を報告するレシャード・カレッド理事長=静岡市葵区

 レシャード理事長は約2週間にわたって母国であるアフガニスタンに赴き、国内外のNGOやカルザイ元大統領らと意見交換した。
 パキスタンからのアフガン帰還民の問題、ケシ栽培を禁止された農家の収入確保、薬物依存症者の回復支援、児童労働や経済再建対策などを喫緊の課題に挙げた。国民の不満が高まれば政権を維持できなくなる恐れがあるとして「また内紛や紛争で大変な事態になってしまうことを心配している」と述べた。その上で、信頼の厚い日本が果たせる役割は大きいと強調した。

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