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説得して自殺防いだ警備会社に感謝状 静岡中央署

 静岡市内の商業施設で自殺をほのめかす男性の保護に貢献したとして静岡中央署はこのほど、警備会社「ALSOK静岡」(宮田輝社長)に署長感謝状を贈呈した。男性に対応した同施設警備隊の代表として副隊長の山田匠吾さん(30)に及川博行署長が手渡した。

署長感謝状を受け取る警備隊の山田さん(右)=静岡中央署
署長感謝状を受け取る警備隊の山田さん(右)=静岡中央署

 同署や対応した警備員によると、1月31日午後1時ごろ、同施設防災センターで防犯カメラの監視を担当する山田さんが立体駐車場での異変に気付いた。「30分ぐらい、ふらふらしている人がいる」として無線で他の隊員2人に確認を指示。現場で「飛び降りて死のうと思った」と語る男性の説得を試みたり、管理会社に相談の上、警察に通報したりするなど連携して保護につなげた。
 山田さんは「人の入らない場所で明らかに挙動が不自然だった」と振り返り、「自分の判断で一人の命を救うことができた。有事の際には隊員や会社と連携して今回と同様に適切に対応したい」と力を込めた。及川署長は「男性も誰かに止めてもらいたかったかもしれない」などとたたえた。

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