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小泉八雲の世界、独自解釈で表現 アイルランドと日本の芸術家ら 焼津の記念館で企画展

 焼津市三ケ名の焼津小泉八雲記念館で、小泉八雲の「怪談」に収録された作品をテーマに日本とアイルランドの芸術家が描いた版画や写真を集めた企画展が開かれている。八雲作品を読み込んでそれぞれの解釈に基づいて制作した計40点が並ぶ。来年1月8日まで。

日本とアイルランドの芸術家の作品が並ぶ企画展=焼津市三ケ名の焼津小泉八雲記念館
日本とアイルランドの芸術家の作品が並ぶ企画展=焼津市三ケ名の焼津小泉八雲記念館


 主催はアイルランドの作家でつくる団体「ブルー・ムーン・プロジェクツ」。アイルランドで育ち、日本で晩年を過ごした八雲の生涯をたたえる展覧会として、同団体が企画した。
 参加した芸術家はアイルランド、日本それぞれ20人。怪談に収録された「雪女」「むじな」「耳無芳一の話」といった作品から1話を選び、木版画や写真、シルクスクリーンなどの手法で作品の世界観を表現した。
 作者が作品をどのように解釈したかについての解説文も添えている。「ろくろ首」を選んだ作者は、5人の幽霊の髪の毛が絡み合う様子を描くことで、恐ろしさとおかしさを表現している。同じ作品をテーマに選んだ作家も多く、解釈や表現方法の違いも楽しめる。
 企画展は9月まで、島根県の小泉八雲記念館で開催されていた。来年春以降はアイルランドで巡回展示する予定。
 (焼津支局・福田雄一)

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