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テーマ : 静岡市

今年の花見は安・近・短 物価高が家計圧迫影響? 全国調査「行く予定」増、静岡の開花予想は30日

 調査会社インテージ(東京)が行った今春のお花見に関する意識・行動調査で、物価高を理由に「費用は安く、距離は近く、日程は短く」の“安近短”で楽しもうとする傾向が明らかになった。お花見を予定する人は前年より増加し、県内も新型コロナウイルス5類移行後初の桜シーズンを満喫する人が目立ちそうだが、家計圧迫の影響が反映されそうだ。

今年お花見を予定する人のタイプ
今年お花見を予定する人のタイプ

 調査は2月に全国の15~79歳2500人に実施。お花見を「予定している」「するかもしれない」の合計は、前年から3・2ポイント増の34・5%。コロナ禍だった2021年の初調査時の21・7%から右肩上がりとなった。
 シチュエーションは「昼間に近場で桜が咲いている場所」が73・1%、「昼間に近場の桜の名所」が42・7%に上った。一方で「桜の名所に日帰り旅行」は13・5%、「桜の名所に泊まり」は3・7%と、遠出や宿泊を伴う形態は少数派だった。
 静岡市葵区の駿府城公園は市民に親しまれる桜のスポット。園内でおでん屋を経営する杉浦孝さん(49)によると、花見客は昨年の段階で大幅に回復したという。「子ども連れの散歩や中高生のデートなど、今年も身近に楽しめる存在として足を運んでもらえれば」と話す。
 調査による平均予算は6872円だった。21、22年の3千円台から大幅にアップしたが、23年(6935円)からは横ばい圏内に。物価高が予算や行動範囲を抑えることに「かなり影響」「やや影響」するとの回答が計6割に迫った。
 職場関係者とのお花見を予定する人は、前年から1・5ポイント増えて2・6%。うち「先輩・同僚・後輩などいろいろな人と楽しみたい」が7割だった。「気が乗らない」も一定数を占めた。
 (経済部・河村英之)

 静岡県の桜開花予想は30日
 気象会社ウェザーニューズ(千葉市)が21日に発表した今季第7回予想によると、静岡県の桜(ソメイヨシノ)の開花日は平年より6日遅い30日。寒の戻りでつぼみの生育がやや足踏みするなどとして、当初の予想より3日遅らせた。満開予想日は4月8日。
 各地の主な開花予想日は森町の小国神社が29日、静岡市葵区の駿府城公園が29日、伊豆の国市の狩野川さくら公園が30日など。

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