いなば食品グループ タイ工場の生産能力5倍に 欧米や南米向け輸出拠点へ
いなばペットフード(稲葉敦央社長)などを傘下に持ついなば食品グループは12日、タイ中部のサラブリーにあるウエットタイプのペットフード工場の生産能力を2029年までに5倍にすると発表した。猫用スナック「CIAOちゅ~る(日本名)」を主に生産する予定で、欧米や南米向け輸出の拠点工場にする。
現在、タイ工場は第1~3工場(延べ床面積計約2万2500平方メートル)があり、いずれも隣接地に、25年に第4新工場(同約3万2千平方メートル)、29年に第5新工場(約9千平方メートル)を稼働させる。
これによりタイ工場全体の総延べ床面積は約6万3500平方メートル、出荷額は単独で約1300億円とウエットタイプのペットフード工場として世界最大規模となる。今年4月時点の同グループ従業員数は約5500人だが、タイ工場拡大などで26年4月までに約1万人となるとしている。
24年3月期の同グループ連結決算は売上高が前年同期比21・3%増の1320億となった。