古代の稲作や農具紹介 復元水田の研究成果展 静岡・登呂博物館
静岡市駿河区の市立登呂博物館で5月12日まで、企画展「古代の稲作と実験考古学」が開かれている。弥生時代の水田耕作について静岡大と共同研究した内容の紹介パネルや、復元したくわなどの農具が並ぶ。
復元したくわは、刃先が四つに分かれたり泥よけがついたりした4種類が展示されている。実際に田を耕して用途の違いを検証したパネルなどが目を引く。復元したくわは手に取ることもでき、同博物館学芸員の渡辺智大さん(31)は「手に持つ体験を通して、当時の生活に対する理解を深めてもらえたら」と話した。
登呂遺跡内には弥生時代の水田が再現整備されており、同博物館らは稲の栽培実験などを通じて日本の初期農耕を研究している。