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袴田さんへの処罰感情 遺族が書面で陳述へ 5月に静岡地裁【最後の砦 刑事司法と再審】

 現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(88)の静岡地裁で続くやり直しの裁判(再審)で、専務の遺族が意見陳述を申し出たことが16日、関係者への取材で分かった。処罰感情などを伝える意向とみられる。
 関係者によると、被害者遺族の意見陳述は5月22日の第15回公判で、検察側の論告・求刑に先立つ形で行うことを想定している。口頭での陳述ではなく、意見を記した書面の提出を望んでいるという。同公判では弁護団の最終弁論と袴田さんの姉ひで子さん(91)による最終意見陳述も予定され、結審する見通しだ。
 袴田さんの再審は昨年10月に始まり、検察側は有罪立証を維持。専門家の証人尋問も終わり、審理は終盤に入っている。今月17日の第13回公判と同24日の第14回公判では、犯行着衣とされる「5点の衣類」に付着した血痕のDNA型鑑定に関する審理が行われる。
 (社会部・佐藤章弘)

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