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テーマ : 静岡市

契約手続き不備など15件指摘 静岡市監査委員が23年度結果公表「一向に改善せず」

 静岡市監査委員は16日までに、2023年度の定期監査結果を公表した。事業の業者選定や契約金額決定に関する手続きの不備などの指摘事項が15件あり、市に再発防止を求めた。

定期監査結果の報告書を手渡す遠藤代表監査委員(左)=静岡市役所静岡庁舎
定期監査結果の報告書を手渡す遠藤代表監査委員(左)=静岡市役所静岡庁舎

 コンプライアンス推進課は内部統制研修で使用する映像制作業務に関し、事業決裁を起案する前に業者を選定し、契約金額を決めていた。契約金額を決める前に予定価格を設定していなかったなどのミスも重なった。
 日本平動物園は昨年5月の大型連休中に運行したシャトルバスの台数上限について、仕様書に「36台を超えない範囲」と記載するところを誤って「30台」と記載した。さらに、期間中に32台のバスを運行し、仕様書よりも2台分多く賃借料を払っていた。
 市営住宅の目的外使用で使用料の算定ミスもあった。
 報告書では、文書の確認不足によるミスは過去に何度も指摘されているにもかかわらず「一向に改善の兆しが見られない」として、「文書に携わる全ての職員が責任を持って点検するべきだ」と求めた。報告書は遠藤正方代表監査委員が難波喬司市長に手渡した。
 (政治部・池谷遥子)

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