染色家の絵心 肉筆画から楽しむ ガラス絵も展示 芹沢銈介美術館 静岡市
静岡市駿河区登呂の市立芹沢銈介美術館で6月16日まで、企画展「染色家の絵心 芹沢銈介の肉筆画」が開かれている。染色工芸家として知られる芹沢の絵画作品にスポットを当てて紹介する珍しい企画展。
画家を志した少年時代から絵画を描き続けた芹沢の同館所蔵作品約40点を展示した。20代に手がけた油絵のほか、晩年積極的に制作したガラス絵や人が集まって染色する様子を描いた板絵などが並ぶ。アイデアを描いた裏紙などをまとめた「手控帖(てびかえちょう)」や、芹沢が収集した世界の絵画など約70点も紹介している。
学芸員の田中亜美さん(24)は「芹沢の知られざる一面を見てほしい」と話した。