患者ら癒やす美しい調べ 静岡出身・音楽家2人 済生会病院で演奏
病院や障害者支援施設の利用者がアートに触れる機会を創出する活動に取り組む「NPO法人アートコネクトしずおか」は28日、静岡市駿河区の静岡済生会総合病院でミニコンサートを開いた。静岡ゆかりの音楽家が美しい調べを奏で、患者が抱える不安や悲しみを癒やした。
ピアニストの小泉美佐子さん=同市葵区出身=とバイオリニストの橋本知歩さん=同市駿河区出身=が、エドガーの「愛のあいさつ」やベートーベンの「ロマンス」などクラシック9曲を演奏した。子どもから高齢者まで多くの患者や医師が足を止め、息のあった音色を楽しんだ。
ピアノを習っている通院患者の林賛宣君(6)は「メロディーに合わせて悲しい表情をしたり楽しそうに体を動かしたりして演奏しているのがすごかった」と話した。
(社会部・鈴木志穂)