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テーマ : 静岡市

浜松新球場「ドーム型にすべき」「草薙球場と同等に」 委員間で意見隔たり

 静岡県議会建設委員会は8日、浜松市の遠州灘海浜公園篠原地区に整備予定の新野球場を巡り、県西部の委員から意見や要望が相次いだ。「2万2千人の多目的ドーム型があるべき姿」「静岡市の草薙球場と同等のものを」といった声が交錯し、意見の隔たりが鮮明となった。県は3案を併記し、絞り込みを先送りする方針だが、合意形成は難航が必至だ。
 ふじのくに県民クラブの田内浩之氏(湖西市)は浜松市や地元経済界の要望や、県有資産が県中部に偏っていることを挙げ、ドーム型を求めた。「多目的型であればいろいろな事業で活用でき、中長期的には税金投入が少なかったという結果になるのでは」とも述べた。ふじは7日の建設委でも「妥当な計画。地元と連携して進めるべき」(川崎和子氏、磐田市)とドーム型を支持していた。
 一方、自民改革会議の中谷多加二氏(旧浜松市天竜区)は「同じ政令市であれば、草薙球場を手本として同等のものを造るということは誰が考えても分かる」と述べ、屋外型が妥当との認識を示した。プロ野球の試合は年1回程度で、民間活用の頻度も見通せないと指摘。県と政令市の関係は対等だとして、建設費を同じ割合で負担すべきとけん制した。
 県は基本計画の素案に①2万2千人の多目的ドーム型②1万3千人の屋外型③2万2千人の屋外型―の3案を盛り込んだ。勝又泰宏交通基盤部長は「1案に絞り込んでいく中で、費用負担についてもしっかりと協議していく」と答弁した。

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