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テーマ : 静岡市

静岡人インタビュー「この人」 静岡県警警務部長に就任 日吉知洋さん(静岡市葵区)

 1991年に警察庁に入り、主に警備部門を歩んできた。栃木県警警務部長、皇宮警察警備部長、埼玉県警警備部長などを歴任。伊東市出身で、本県警での勤務を「何となく安心する」と親しみやすい笑顔で語る。休日の史跡巡りが趣味。実家への帰省も心がけている。58歳。

日吉知洋さん
日吉知洋さん

 ―着任して思うことは。
 「高校まで伊豆半島で、30年以上を警察庁や全国警察勤務で過ごしてきたが、故郷で仕事ができることは非常に幸せ。人間も自然の生き物で、自分が育った地域に戻ると安心するのは不思議。富士山や駿河湾など大自然がもたらす豊かな恵みを受けているからか、自然災害への県民の防災意識が高いと感じた」
 ―災害対応の主な経歴は。
 「伊東市は群発地震もあり、幼い頃から災害を身近に意識する機会が多かった。警察庁で全国の自然災害や事故対策を経験し、熱海市の大規模土石流当時は警察庁の災害対策室長として全国警察の広域緊急援助隊などを迅速に現場へ派遣し、救出救助に従事した。能登半島地震は本県警の今後の対策の教訓としても生かすべく支援している」
 ―人材確保策などの現状は。
 「警察職員はさまざまな仕事から、興味にかなう分野を探せるのも魅力。多様な人材に来てほしい。組織が変革し続ける大切さを意識し、全職員を挙げて努力している。業務のデジタル化は県民利便性向上のため、強力に進めている。運転免許センターの運転免許手数料は、キャッシュレス決済を1月に導入できた。各種行政手続きのオンライン化も順次進めていきたい」
 ―不祥事事案への対策は。
 「団結と連帯の精神の下、互いを尊重し気遣う気持ちを大切に、規律を厳正に保持する精強な警察を引き続き構築したい」
 (社会部・荻島浩太)

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