あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 静岡市

野外作品と一体のパフォーマンス 静岡県立美術館「天地耕作」展

 浜松市の美術家村上誠さん、渡さん兄弟、山本裕司さんによる美術制作プロジェクト「天地耕作(あまつちこうさく)」をテーマにした企画展「天地耕作 初源への道行き」(県立美術館、静岡新聞社・静岡放送主催)の開催に合わせ、パフォーマンス「遊芸」が24日、静岡市駿河区の同館で披露された。

野外作品を舞台に繰り広げられた「天地耕作」のパフォーマンス=静岡市駿河区の県立美術館
野外作品を舞台に繰り広げられた「天地耕作」のパフォーマンス=静岡市駿河区の県立美術館

 同プロジェクトは、伝統芸能や遺跡などを手がかりに、作品制作とパフォーマンスを一体的に位置づけ、生と死といった根源的なテーマを追求する。3人は企画展に合わせて同館の裏山で、木や縄、土など自然物を駆使し、祭壇や墳墓に見立てた野外作品を制作した。
 中世の逸話や芸能を主題にした遊芸は、装束に身を包んだ白塗り姿の3人が笛や太鼓の音に合わせて墳墓を周回したり、祭壇を行き来したりして儀式的に展開し、作品の一部を解体していった。従来は秘儀のように行われることが多いパフォーマンスを、今回は70人が目撃した。
 同展は27日まで。1988年から2003年にかけて旧引佐郡や海外で行った「天地耕作」の軌跡を写真や資料でたどる。月曜休館。問い合わせは県立美術館<電054(263)5755>へ。
 (教育文化部・岡本妙)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

静岡市の記事一覧

他の追っかけを読む