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テーマ : 静岡市

土砂災害警戒区域 静岡県内候補9047カ所

 静岡県は21日、土砂災害警戒区域に新たに指定される可能性がある場所が、県内で9047カ所に上ることが判明したと発表した。県砂防課ホームページで、具体的な候補箇所を示す地図を公表した。同区域に指定されると、市町に土砂災害への警戒態勢を整える義務が生じる。県は今後、詳細調査を行い範囲を明確にした上で、指定作業を進める。
 国が土砂災害防止対策基本指針を変更したことを受け、県は3次元点群データを活用して、30度以上の傾斜がある高さ5メートル以上の急傾斜地など、区域指定の要件に当てはまる場所を改めて調査した。その結果、土石流が発生する恐れがある場所が2862カ所、崖崩れの恐れがある急傾斜地が6185カ所だった。市町別では、浜松市の2010カ所が最も多く、静岡市945カ所、掛川市782カ所、菊川市462カ所と続いた。
 県は今後、現地調査を進めて区域指定が必要かどうかを判断する。県砂防課によると、県内では既に1万8千カ所以上の土砂災害警戒区域が指定されていて、県や市町は砂防施設の整備やハザードマップの配布などを通じて防災対策を講じている。区域指定されると、宅地や建物の売買時に重要事項説明が義務付けられる。
 (政治部・豊竹喬)

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