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テーマ : 静岡市

「受動喫煙ゼロ」数値目標に 家庭、職場、飲食店で35年度 静岡県の次期健康増進計画

 静岡県は、本県の総合的な健康づくりの指針となる次期健康増進計画(2024~35年度)に、「受動喫煙ゼロ」の数値目標を明記する方針を固めた。当初は「望まない受動喫煙のない社会の実現」との表現で調整していたが、受動喫煙が健康に及ぼすリスクなどを踏まえ、より具体的な目標設定が必要と判断した。
 このほど静岡市内で開いたふじのくに健康増進計画推進協議会に最終案を示し、了承された。県によると、現状で受動喫煙にさらされている人の割合(22年度)は家庭6・6%、職場21・1%、飲食店22・4%。いずれも35年度に0%にすることを目指す。
 1月の同協議会たばこ・アルコール・薬物部会で、委員から具体的な数値目標を掲げるよう求める意見が出ていた。24年度からの次期がん対策推進計画でも同様の目標を盛り込む方針だ。
 次期健康増進計画は「すべての県民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」を掲げ、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目指す。受動喫煙のほか、食生活や運動、飲酒、生活習慣病など幅広い項目について数値目標を盛り込む。3月末に策定する。
 具体的には20歳以上の喫煙率を現状の男性25・9%、女性7・6%から男性20%、女性5%に減らし、1日当たりの食塩摂取量平均値を男性7・5グラム、女性6・5グラムにする。19年時点で男性73・45歳、女性76・58歳の健康寿命は「平均寿命の伸びを上回る増加」とした。目標時期はいずれも35年度。
 県は現行の健康増進計画で、受動喫煙にさらされる人の割合について「行政機関、医療機関、職場0%、家庭3%、飲食店15%」とする目標を掲げている。
 (政治部・森田憲吾)
次期健康増進計画の主な数値目標

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