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テーマ : 静岡市

新設の消防管理室 目的や業務は 組織風土改善 求める声 静岡市議会企業消防委

 2022年8月に静岡市葵区呉服町の雑居ビル火災で消防隊員が殉職した事故について、市消防局の組織的課題を再検証した市の報告書が公表されたことや、24年度から同局内に「消防管理室」が新設されることに関し、8日の市議会企業消防委員会では、新たな部署の設置目的などの質問や組織風土の改善を求める意見が相次いだ。

 消防管理室には市長部局の事務職員3人と消防職員1人の計4人を配置し、消防事務や警防事務の監査、消防関係法令の執行状況の管理監督などを行う。酒井淳司消防総務課長は、関連業務に精通し、コミュニケーション能力の高い職員を充てる方針を示したほか、部署の新設に伴う経費として24年度当初予算案に97万円を計上したと説明した。
 新部署について、望月俊明氏(自民)は「初年度ということで理解するが、正直、これ(97万円)で何ができるのかと思う」と指摘した。鈴木和彦氏(自民)は「消防を知らない事務職員が入ってきて浮いてしまうかもしれない」と懸念を示しつつ、「管理室と消防局全体との考えの乖離(かいり)のないようにしてもらいたい」と求めた。
 浜田佑介氏(創生静岡)は組織風土の改善に向け、「現場の声を積極的に取り入れ、事務作業の見直しや効率化、規範の検証を進めてほしい」と要望。加藤博男氏(公明)は「職員同士が意見を言い合えるよう、非公式でもプロジェクトチームの立ち上げなどを検討しては」と提案した。
 (政治部・池谷遥子)

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