静岡市選管 来春市議選18~29歳投票率 前回選より5ポイント増を目標
静岡市選挙管理委員会の梅田しおり事務局次長は7日の市議会総務委員会で、2025年3月に実施する市議選の18~29歳の投票率について、前回選(21年3月)の22・53%より5ポイント上げることを目標にすると説明した。尾崎行雄氏(自民)への答弁。
市選管は若者の投票率向上に向け、市議選で初めて駿河区の大型商業施設「マークイズ静岡」に期日前投票所を設置する方針を示している。投票率を5ポイント上げるには、投票者数を約4千人増加させる必要があり、学生や子育て世代が多く訪れる同施設への設置を決めた。選挙期間中の土日に計2日間、開設する予定で、専用回線の使用料や会場設営費などに約1200万円を要する見込み。
市選管によると、投票権が18歳に引き下がってから初めて実施した17年の市議選では18~29歳の投票率が21・93%だった。21年は22・53%で他の世代と比べて低い状況が続いている。
市選管は23年度、静岡大の学生と連携して市議選の投票率向上に向けた施策を検討してきた。学生の意見を反映し、商業施設への期日前投票所設置のほか、地方選向けの教材の作成などにも取り組むとしている。
(政治部・池谷遥子)