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テーマ : 静岡市

初期農耕の多様性、日韓比較で解明期待 静岡で国際シンポ 研究成果を意見交換

 静岡市駿河区の市立登呂博物館で16日に開幕した、日韓の初期農耕文化研究の連携や遺跡間交流の促進を図る国際シンポジウムは最終日の17日、静岡大登呂農耕文化研究所の主催で両国の大学教授らを招き、「農耕空間の多様性と弥生農耕の形成」について最新の研究成果を意見交換した。

最新の研究成果について意見交換した国際シンポジウム=静岡市駿河区、17日午後3時20分ごろ
最新の研究成果について意見交換した国際シンポジウム=静岡市駿河区、17日午後3時20分ごろ

 同研究所所長の篠原和大教授は、弥生時代は稲作だけでなくアワやキビなどの畑作が多くの地域で複合的に営まれていたことが研究で分かってきたと説明。また稲作と畑作の割合は地形や環境などによって遺跡ごとに多様であったとし、「同じように稲作と畑作が同時に行われていた韓半島(朝鮮半島)の農耕文化と比較研究することで、分かることもあると思う」と期待した。
 韓国の高麗大学校で、水田を耕した時にかく乱された土壌の分析などを手がける李僖珍助教授は、韓国でも年代や遺跡によって耕作方法はさまざまであるとし、「日本の研究者と一緒に、土壌の相違点や共通点を検証、調査してみたい」と意欲をみせた。

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