静岡で郵便局強盗 現金９０万円奪い逃走、女か 静岡中央署が捜査
７日午後３時５分ごろ、静岡市葵区瀬名１丁目の静岡北瀬名郵便局に女とみられる人物が押し入り、現金約９０万円を奪って逃走した。静岡中央署が強盗事件として調べている。
同署によると、女は身長１５０センチ程度で黒色のパーカと長ズボンを着ていた。パーカのフードをかぶり、黒色のサングラスと白色のマスクを身に着けていて、顔は見えない状態だったという。
女は１人で出入り口から入り、カウンターで窓口の職員に爆発物をほのめかすような物を示しながら、「お金をください」などと伝えた。職員が差し出した現金約９０万円を奪うと、走りながら北側に逃げたとみられる。犯行時間は数分だった。当時、局内に４人の職員がいたが、いずれもけがはなかった。職員が非常通報ボタンを押して警察に知らせたという。
現場は学校や店舗などが集まる閑静な住宅街。同郵便局では捜査員が職員の聞き取りや犯人の足跡などの調べを進めた。鑑識作業を見つめた近隣住民の７０代男性は「普段は静かな地域。強盗が起きるなんて考えられない」と語り、近くに暮らす６０代主婦は「テレビで見て驚いた。こんなことは初めて」と声を震わせた。
発生直後に郵便局内で出金手続きをしようとしたという住民の５０代女性は「警察官が入ってきて窓口の職員が話を聞かれていた。『防犯カメラ』や『後をつけて追いかけた』などの話し声が聞こえたが、何事か分からなかった」と振り返った。
同署は市などを通じ、園や学校に対して強盗事件に関する注意喚起を行った。
