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テーマ : 静岡市

現代音楽×現代詩 「思わぬツボを刺激」 作曲家・坂東祐大、20日静岡で公演

 ドラマや映画の音楽のほか、米津玄師らJ―POPのアレンジなどで活躍する作曲家坂東祐大と「しずおか連詩の会」に3回参加した詩人文月悠光によるコンサート「音楽と詩と声の現場2024」が20日、静岡市駿河区のグランシップで開かれる。坂東は「現代音楽と現代詩が組み合わさった時、思わぬツボが刺激されるような圧倒的な体験をしてほしい」と自信をのぞかせる。

「音楽と詩を掛け合わせて、違う世界を見せたい」と話す坂東祐大(c)Takeshi Shinto
「音楽と詩を掛け合わせて、違う世界を見せたい」と話す坂東祐大(c)Takeshi Shinto

 坂東は2歳でピアノを始め、小学4年生の時、周囲の勧めで作曲家の道に進んだ。道を究める一方、「音楽は『癒やし』という存在だけど、『本当にそれでいい?』と問いたくなる」と空間やデザイン、パフォーマンスと組み合わせた表現を模索する。詩人谷川俊太郎からさまざまな作曲家との親交を聞き、同世代でもコミュニティーを築くべきだと実感。文月との出会いを機に、音と言葉のインスタレーションを始めるなど活動の幅を広げた。
 今公演に向けて10曲ほどを書き下ろした。文月が新型コロナ下に書き留めていた日記の文章を切り取って音楽に重ねたり、政治家の発言を音に変換したり。フルート、ギター、バイオリンの生演奏と朗読で、観客に思い込みや慣習への疑いや、気づきをもたらすことを狙う。「あくまで音楽と詩は並列。そんな中でさまざまなバリエーションが見せられたら」
 2月に文月との結婚を発表したばかり。「(文月との会話から)静岡は『連詩の会』が開催されていて、現代詩に対するリテラシーが高い印象を持った。そんな地で公演できることが楽しみ」と話した。
 (教育文化部・鈴木明芽)

 公演は午後5時から。問い合わせはグランシップチケットセンター<電054(289)9000>へ。

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