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テーマ : 静岡市

手術なしで性別変更求める 静岡の安池さん 家裁に申し立て

 出生時の性別と自認する性が異なる性同一性障害と診断され、男性として生活する静岡市駿河区の会社社長安池中也さん(54)が4日までに、性別適合手術を受けないまま戸籍上の性別を女性から男性に変更するよう求める家事審判を静岡家裁に申し立てた。
 申し立ては2月28日付。最高裁や静岡家裁浜松支部が昨年10月、性別変更の際に生殖機能をなくす手術を求める性同一性障害特例法の規定(生殖能力要件)を違憲で無効と判断する決定を出したことを受け、申し立てに踏み切った。
 安池さんは幼少期に自身の性別に違和感を持ち始め、ランドセルの色や制服の着用などに葛藤を抱き続けた。成人後に性同一性障害と診断され、その後、名前を変更。ホルモン治療を受け、男性として生活している。「本来の性別で生きたいと願い続け、これまで戦ってくれた方々のおかげで、手術をせずに性別変更できる扉が開いた。後に続いていくことが、今の自分ができることだと思う」と話した。

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