⚽Ｊ２藤枝ＭＹＦＣ、ちらつく残留争い 栃木に完封負け
明治安田Ｊ２リーグは３日、各地で第３３節の残り９試合が行われ、３位の清水は徳島と０－０で引き分けた。藤枝は栃木に０―２で敗れた。首位の町田は群馬と０－０で引き分け、勝ち点６７。
②栃木（栃木１勝１分け）▽観衆３７０２人
栃 木 ９勝１２分け１２敗（３９） ２（２―０ ０―０）０ 藤 枝 １０勝７分け１５敗（３７）
▽得点者【栃】イスマイラ２（３）
【評】藤枝は前半の２失点があまりにも重く栃木に惨敗した。前半入りは落ち着いていたが、１５分にＦＫから失点。２０分にも相手ＦＷの強引な突破を許して追加点を奪われた。給水タイムを挟んでボールを保持する姿勢を取り戻し、３１分にはＭＦ横山が惜しいシュートを放った。後半は開始から敵陣に入り、１２分に徳永、１５分にも横山がシュート。しかし、得点を奪えず、レオナルド、岩渕ら攻撃的選手の投入も実らなかった。
栃木の術中にはまる、パス精度も低く
相手の術中にまんまとはまった。警戒していたセットプレーから前半に先制を許すと、その後も自陣で余分なファウルを犯して相手にＦＫを与え、最後まで攻撃のリズムをつかめなかった。「メンタルをもっと強くしないと。パワーの持って行き方で栃木が上だった」。須藤監督は負けを認めるしかなかった。
前半１５分のＦＫはＧＫとＤＦの間に入ったボールに対応しきれず、相手ＦＷイスマイラに押し込まれた。５分後にもイスマイラにＤＦ川島が当たり負けし追加点を奪われた。
夏の移籍期間に大きく選手が入れ替わって新戦力との融合が課題になっている中、シャドーに徳永、ボランチに平尾と久しくスタメンを外れていた既存選手を起用。原点回帰で超攻撃的スタイルを取り戻そうとしたが、ミドルブロックを敷く相手に中盤で思うようにパスをつなげなかった。
後半は開始から敵陣に攻め込んだが、ゴール前までいい形でボールを運べず、平尾は「もう少し前の選手に縦パスをつけたかった。ちょっとのずれが修正できなかった」と唇をかんだ。
泥沼の４連敗で８戦勝ちなし。１７位まで下がり、ついに残留争いがちらついてきた。横山は「今はまだチーム内に混乱があるが、試行錯誤しながら結果を出さないと。各自が個性を出し、チームとして得点パターンの引き出しを増やしたい」と残り１０試合を見据え、奮起を誓った。
（運動部・寺田拓馬）
いい茶0
