テーマ : 藤枝MYFC

⚽J2藤枝が本格始動 個のレベルアップへ 鹿児島キャンプ(30日)

 J2藤枝の鹿児島キャンプは本格始動し、霧島市国分運動公園多目的広場で2部練習を行った。須藤監督は「個のレベルアップ」をキャンプの最重要テーマに掲げて9日間で激しい練習メニューを課す。「全てを落とし込む。選手を見極めてどういう開幕スタメンでいくか大枠を決める」と位置付けを語った。

藤枝の守護神争いを繰り広げる(右から)北村、菅原、岡西、上田=霧島市国分運動公園多目的広場
藤枝の守護神争いを繰り広げる(右から)北村、菅原、岡西、上田=霧島市国分運動公園多目的広場

 午前の練習では4対4のボール回しから人数を増やし、半面を使って実戦形式を展開。攻守の切り替えを確認した。指揮官は実戦を想定し、J2のライバルチームや対峙(たいじ)するストライカーの名前を具体的に挙げ、選手を鼓舞した。
 2年目のMF久保は「普段は人工芝だが、天然芝で練習できるのはありがたい」とキャンプの環境に感謝した上で「自分がどれだけ通用するのか、個の部分でもJ2仕様でやっていきたい」と意気込みを語った。
新守護神 競争激しく
 新守護神となるのは誰か。今季、J2藤枝のGKは4人中3人が新加入。超攻撃的サッカーを掲げる須藤監督の戦術を体現するべく、激しい定位置争いが繰り広げられている。
 キャンプ前に行ったJ2甲府、東京Vとの練習試合で藤枝のGKは高い位置を取り、DFラインに入って攻撃の組み立てに加わった。「GKから試合が始まる。危険でも攻撃のスイッチを入れるパスを入れてほしい」。指揮官は高い要求を突き付ける。
 J1鳥栖に移籍した内山が昨季は全試合にフル出場し、“攻撃的GK”としてJ3ベストイレブンに選ばれた。控えだった菅原は「『内山がいないと駄目だ』と言われたくない。GKで相手守備を1人剝がし、究極のビルドアップを完成させたい」とレギュラー取りを誓う。
 新加入の3選手も藤枝のスタイルに魅力を感じている。甲府でJ1、J2の経験がある岡西が「戦術は整理が付いてきた。無失点にもこだわり、自分の特長を最大限出したい」と意欲を燃やせば、左足のキックに自信を持つ上田も「自分の武器はFWへの間を通すパス。攻撃も守備も高い質を保ちたい」と意気込む。新体制会見で「アシストを決めたい」と宣言した大卒新人の北村を含め、鹿児島キャンプでもGK陣の競い合いが続く。
 「一番遠くの選手まで全員が連動し、素早く“出口”をつくることが重要。GKはさらに判断スピードを上げてほしい」。須藤監督は目指す戦術のポイントを示す。J2の舞台でも内容と結果で藤枝が存在感を示せるか、新たな守護神に掛かる期待は大きい。

いい茶0

藤枝MYFCの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞