教育大綱策定案議論 静岡市、10月完成目指す
静岡市総合教育会議は26日、2023年度の第2回会合を市役所静岡庁舎で開いた。市が策定に取り組んでいる学術や文化を含めた全世代向けの総合的な施策の元となる教育大綱について基本理念などの案が示され、関係者が意見を交わした。
市が示した策定案は、策定目的や国の計画を踏まえた基本理念を最上位に据え、基本理念を具現化する基本方針、基本方針を進めるための重点取り組み方針の3層構造で構成する。昨年12月の第1回会合でヒアリングした教育現場の声や教育委員の発言などから導いた六つの基本方針などを事務局側が説明した。委員からは「具体的な記述と概念的なものが混在している」「意図を的確に表すため、表現の検討が必要」といった意見が上がった。
5月と7月にも会議を開き、今年8~9月のパブリックコメント(意見公募)などを経て10月の完成を目指す。第1回会合では今年8月の完成を目指すとしていたが、より精緻な内容で策定するため会議の回数を増やしたことに伴い、完成時期を延期した。