静岡市、理工科大と協定 最先端研究や教育成果生かす
静岡市と学校法人静岡理工科大学は22日、地域社会の発展や人材育成に関する包括連携協定を結んだ。静岡県内で12校を運営する同法人の最先端研究や教育成果を生かし、市内中小企業の生産性向上や海洋産業の発展などにつなげる。
市が学校法人と包括連携協定を結ぶのは初めて。地域経済の発展やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、教育・人材育成などに向けて連携する。具体的には、企業や市民を対象にしたデジタル人材養成講座の開講や、商店街の課題解決ワークショップへの学生参加などを推進する。市役所静岡庁舎での締結式で、難波喬司市長と杉浦哲理事長が協定書に署名した。
難波市長は「法人の持つ専門技術や人的資源、教育研究成果を活用し、社会に良い成果が生まれる連携をしたい」と話した。同大が市内に創設予定の海洋研究に特化した大学院にも期待を寄せた。杉浦理事長は「12の多種多様な学校を持つからこそできる方法で、地域の活性化や発展に貢献したい」と意気込んだ。