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昆虫飼料でヒラメ養殖　地域課題解決へ　静岡市葵区で産学共同研究発表

　静岡市産学交流センターは２２日、本年度の産学共同研究成果発表会を静岡市葵区の同センターで開いた。基礎、応用、発展コースの計９組が地域課題の解決や新技術開発などの研究を報告した。

　静岡大と連携し、食品残さで育てた昆虫でヒラメとアワビの養殖に取り組むマルカイ（同市駿河区）は、成長が早い「アメリカミズアブ（ＢＳＦ）」を飼料にした循環型養殖を紹介。飼育調査でＢＳＦが一般飼料の２５％まで代替可能と判明し、高騰する天然資源由来の飼料代の削減効果が見込めるとした。海野雄介社長は「今後は昆虫から作った魚が受け入れられていくように消費者への働きかけが必要」と課題を挙げた。
　このほか、廃棄品のバラを使った無添加ローズウオーターの開発、観光客向け缶詰の自動販売機の事業化、ＡＩを利用した従業員配置の自動化といった研究内容が披露された。

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