中学生の地域関心、初調査 福祉文化を考える会が報告書
静岡福祉文化を考える会(平田厚代表)はこのほど、地域コミュニティーに対する意識や実態の調査を初めて県内全域の中学生を対象に行い、報告書を作成した。351人が回答し、約81%が自治会や町内会の行事に参加する意欲がある一方、地域の情報が届かないことなどを理由に約半数が行事に参加していない状況が明らかになった。
報告書では、中学生が地域の高齢者や障がい者に対して安否確認や災害時の支援などで大人と同様の問題意識を抱えていることも示し、「若者が意見を積極的に発言できる環境づくりが必要」とまとめた。平田代表は回答結果を受けて「家庭内で地域社会に関する話題を取り上げ、親世代や祖父母世代が若年層と『ご近所』をつなげていくことが重要」と話した。
同会の調査活動は本年度で28回目。アンケート回収には各市町の社会福祉協議会や福祉施設などの協力を得たという。