マグロ廃棄部位 給食でおいしく フードロス削減へ 静岡市
遠洋マグロ漁船に燃油や餌料を供給するフジ物産(静岡市清水区)と静岡高(同市葵区)は13日、フードロス削減のため協力し、船上で処理・廃棄されるマグロの希少部位を使った給食を同校の生徒に提供した。
普段は捨てられるマグロの尾の身を煮焼きし、みそダレをかけて生徒や教員に振る舞った。3年の望月歩香さん(19)は「肉厚でおいしい。臭みもなく食べやすい」と舌鼓を打った。
尾の身は筋が多く、加工に手間がかかることなどを理由にこれまで流通させてこなかったという。次世代事業企画室の大井賢香さん(46)は「まずはおいしさを知ってもらいたい。限りある資源を無駄にしないためにも、取り組みがもっと広まれば」と話した。