角田光代さん静岡で講演 デビュー経緯や転機語る
図書館の支援活動を行う静岡図書館友の会(山下多津美代表代行)は10日、「八日目の蟬」「愛がなんだ」などで知られる直木賞作家角田光代さんを招いた講演会を、静岡市葵区のもくせい会館で開いた。
角田さんは小学2年時の作文に「作家になりたい」と記してから大卒後に文芸誌でデビューするまでのいきさつを語った。30代半ばに純文学からエンターテインメント小説にかじを切った経緯、午前8時半から午後4時までに執筆時間を定めている理由にも触れた。
2017~20年に刊行した「源氏物語」現代語訳を契機に心境の変化があったと明かし「依頼を受けて小説を書くのをやめた。書きたいものを書いて(出版社に)持ち込む方式にした」と説明した。