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テーマ : 静岡市

声優TARAKOさん死去 静岡「ちびまる子ちゃんランド」、ファンが別れを惜しむ

 人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公まる子役で知られる声優のTARAKO(たらこ)さんが4日未明、死去した。63歳。群馬県出身。葬儀は近親者で行った。後日、お別れの会を検討している。
TARAKOさん
 所属事務所やフジテレビによると、今年に入って闘病しながら仕事をしていたが、容体が急変したという。
 「ちびまる子ちゃん」への最後の出演は、24日の1時間放送内のエピソード「『まる子、水の味がわかる?』の巻」となる。このエピソード以外は、10日以降当面の間、過去に放送したエピソードを放送する。後任の声優などは検討中という。
 1980年代、アニメ「うる星やつら」「めぞん一刻」に出演した。90年に放送を開始した「ちびまる子ちゃん」のオーディションで、原作者のさくらももこさんの目に留まり、まる子役に抜てき。冷めた視点を持った小学生を演じ、人気を博した。
 昨年12月には、参加する演劇集団で舞台の作・演出を手がけた他、22日公開のアニメ映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」前章にも出演。
 シンガー・ソングライター、ナレーターとしても活動した。著書にエッセー集「うるうる白書 心のコリをほぐそうよ!」など。
ちびまる子ちゃんと一緒に写真撮影する親子連れ=9日、静岡市清水区入船町の「ちびまる子ちゃんランド」
「神社」にTARAKOさん直筆絵馬
 「みんな元気で、笑顔でいてね」。
 静岡市清水区入船町のエスパルスドリームプラザ内のミニテーマパーク「ちびまる子ちゃんランド」の神社には、TARAKOさん本人がファンに宛てた絵馬のメッセージが掛けられていて、9日は来場者たちが写真を撮るなどして別れを惜しんだ。
TARAKOさん直筆の絵馬。ファンへのメッセージがある=9日、静岡市清水区入船町の「ちびまる子ちゃんランド」内の神社
 ちびまる子ちゃんの舞台となっている清水を代表する商業施設としてドリームプラザが開館した1999年10月、ちびまる子ちゃんランドも同時オープン。アニメの世界観を楽しめる場所として人気を集め、静岡県内外からファンが訪れている。
 東京都多摩市から家族4人で来場した工藤真由さん(35)は「子どものころから見ていたアニメ。家族愛の象徴みたいな物語の主人公の声を担当する声優さんの訃報だけに複雑」と話した。名古屋市の女性(48)も「初回からアニメを見ていた。なじみの声優さんだけに残念です」と悼んだ。
 ちびまる子ちゃんランドでは10日から、メッセージなどを書き込めるボードを設置し、TARAKOさんの関係先に届けるという。

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