駿府城の歴史、漫画で学んで 「愛する会」が静岡・安東小に寄贈 天守の模型も披露
徳川家康による大御所政治の象徴だった駿府城の再整備を目指す静岡市の団体「駿府城を愛する会」(藤井嗣也会長)は5日、城の歴史をテーマにした漫画冊子「ぼくらの駿府城」を安東小(葵区)の6年生約140人に寄贈した。
同校で行われた贈呈式で、藤井会長が「地域の歴史を知り、古里に誇りと愛情をもってもらいたい」と述べ、代表児童の小田陽加さん、小田切翔夢君に冊子を手渡した。2人は「家康が愛した駿府城のことを学び、良さを広めたい」「駿府城を地域の宝と思い、大切にする」と感謝した。
冊子はA5判で20ページ。市内の漫画家たたらなおきさんが、駿府城の構造や2016年以降の天守台発掘調査の様子などをカラフルにまとめた。市内12小学校の6年生に配布する。
同会が2月に完成させた慶長期の駿府城天守を150分の1スケールで再現した模型も披露した。今後、市内の小学校や公共施設で展示する予定。