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テーマ : 静岡市

要配慮者 想定した対策を 静岡 障害者協会が防災シンポ

 静岡市障害者協会は2日、災害時に自助が難しい要配慮者への支援を考える「福祉防災シンポジウム」を葵区の県地震防災センターで開いた。オンラインも含め県内外の約110人が参加し、対応策や事例を学んだ。

被災地でのボランティア活動について話す松山さん(左)=静岡市葵区
被災地でのボランティア活動について話す松山さん(左)=静岡市葵区

 1月に能登半島地震の被災地でボランティア活動を行った同協会の松山文紀さんは、地元住民が地域に住む障害者の存在を把握していたため、自衛隊が開設した仮設風呂での入浴時に見守りなどの配慮ができた事例を紹介した。周囲の人の理解や少しの気配りが、さまざまな事情を抱えた要配慮者を助け、避難生活を支えることにつながると話した。
 県の黒田健嗣危機管理監は、県の避難所運営マニュアルには要配慮者への対応が明記されているものの、あくまで「一般的なマニュアル」で細部までは規定していないことを説明。避難者自身が避難所の特徴や状況などに合わせて、要配慮者への支援を柔軟に考えることが重要だと強調した。
 同協会の牧野善浴会長は「シンポジウムを通じて、要配慮者を想定した防災訓練や対策を行う地域が一つでも増えたらうれしい」と期待した。

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