自然災害親子で学ぶ 流水の脅威、実験から実感 静大などワークショップ
中部科学技術センター(名古屋市)や静岡大、東北大は30日、静岡市葵区の県地震防災センターで「逃げる“かがく”は役に立つ」と題した防災・減災ワークショップを開いた。親子連れ約60人が参加し、さまざまな自然災害の知識や防災対策を学んだ。
参加者は起震装置で地震の揺れを体験したり、担当者の話を聞いて災害時の避難生活を考えたりした。実験装置で川の働きを学ぶコーナーでは、流水が土砂を浸食して模型の家や橋を押し流す様子を興味深く見学した。東北大が考案した防災に関するスタンプラリーも体験した。
静岡市立森下小6年の長井小梅さんは「自然災害は改めて怖いと感じたが、事前の備えをしておけば慌てなくて済むと思った。家族で話し合いたい」と語った。妹の小夏さんは「大きい揺れを体験して怖かった。地震の時に倒れそうな物が家の中にないか見てみたい」と話した。
(社会部・武田愛一郎)