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⚾中学女子野球チーム発足 掛川拠点「中遠ガールズ」 進学後も継続希望、受け皿に

 女子中学生を対象にする軟式野球チーム「中遠ガールズ」が本年度、掛川市を拠点に発足した。スポーツ少年団に所属し、進学しても野球を継続したい選手の受け皿になっている。全国大会に向け汗を流しながら、女子野球の普及活動にも取り組む。

子どもにボールの打ち方を教える選手=掛川市内
子どもにボールの打ち方を教える選手=掛川市内

 チームには中東遠地域の9人が所属し、週に2回、同市内のグラウンドで活動する。中学の野球部や他の部活と兼任する選手もいる。市の公認地域クラブで、2026年夏までに予定される部活動の地域移行の受け入れ先にもなる。
 枝村皇也代表(41)によると、女子の野球経験者は進学を機に中学の野球部に入るか他競技に変更する場合が多い。体格差や雰囲気などから、男子の多い中学の野球部にはなじみづらい場合もあるという。「女子だけのチームがあるならやりたい」との声を受け、枝村代表らが設立した。
 チームは6月の全国大会に向けて練習を重ねている。全員集まる機会が限られるため、連係プレーの確認に力を入れる。それぞれ中学の野球部にも所属する1年生山崎愛央さん(12)=掛川北中=と桜井香良さん(12)=掛川西中=は「中遠ガールズの仲間と話すのが楽しいし、部活の相談もできる。全国を目指したい」と声をそろえる。
 メンバー増員につなげるため、チームは女子野球の普及活動にも取り組む。5日には体験会を掛川市内で開いた。選手は子どもとキャッチボールをしたりボールの打ち方を教えたりした。枝村代表は「選手や保護者の意見を聞いて運営していく。地域に根ざしたチームになりたい」と語る。
 (掛川支局・山本萌絵佳)

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