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琴桜が改名後初白星 大相撲夏場所(2日目)

 大相撲夏場所2日目(13日・両国国技館)は、大関陣のうち琴桜が熱海富士(熱海市出身)を肩透かしで退け、初白星を挙げた。熱海富士は1勝1敗。かど番の霧島は平戸海を押し出して初勝利。豊昇龍は関脇阿炎に押し出され、2連敗となった。阿炎は初勝利。初日黒星の横綱照ノ富士と大関貴景勝が2日目から休場した。

琴桜(右)が肩透かしで熱海富士を破る=両国国技館
琴桜(右)が肩透かしで熱海富士を破る=両国国技館

 関脇若元春は翔猿を押し倒して初白星。新小結大の里は元大関の高安に押し出され、初黒星を喫した。三役以上に早くも勝ちっ放しはいなくなった。翠富士(焼津市出身)は御嶽海に小手投げで敗れて1勝1敗。
祖父のしこ名で勝ち名乗り 肩透かしで熱海富士下す  琴桜は改名後の初白星。21歳の熱海富士を2秒足らずで退け、半世紀ぶりに復活した祖父のしこ名で勝ち名乗りを受けた。それでも「3日目からも集中して、同じ気持ちで臨むだけ」と平常心を強調した。
 照ノ富士と貴景勝が早くも休場し、豊昇龍と霧島を含めた3大関には場所を引っ張る責任感が一層求められる。琴桜も初日は敗れただけに、ここから勢いに乗っていきたいところだ。3日目の平戸海戦に向け「人は関係なく、自分自身のやるべきことをやるだけ」と厳しい表情を崩さなかった。

白星黒星  ○…欧勝馬(モンゴル出身。新入幕で初日から2連勝)「いいスタートが切れた。幕内だとモンゴルでもテレビで映るので元気な姿を見せたい」
 ●…佐田の海(現役2位の通算1400回出場を白星で飾れず)「数字は意識していない。長くやっているんだな、と思うくらい」
 ●…玉鷲(通算1600回連続出場も敗れ)「いい数字だけど、出場と一緒に勝ちももっと伸ばしていきたい」
 ○…御嶽海(元大関が2連勝)「一生懸命やった。まだ始まったばかりなので、気を引き締めていきたい」

横綱 照ノ富士 大関 貴景勝 早くも離脱  大相撲の東横綱照ノ富士(32)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=と、東大関貴景勝(27)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=が夏場所2日目の13日に休場し、1横綱1大関が早くも離脱した。
 照ノ富士は「左肋軟骨損傷、右変形性膝関節症で3週間の安静加療を要する見込み」、貴景勝は「頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアで3週間程度の安静加療を要する見込み」との診断書を日本相撲協会に提出した。大関以上2人が同日に不戦敗は、不戦勝制度が確立した1928年3月場所以降で8例目。
 八角理事長(元横綱北勝海)は「2人とも気持ちはあるが、体がついてこない。照ノ富士は一人横綱だから、出場してきたのもあると思う。出ない、我慢するということも大事だ」と指摘した。
 照ノ富士は場所前に左脇腹痛を発症。稽古不足で初日は小結大の里に敗れた。休場は2場所連続21度目、横綱在位17場所で10度目。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「痛すぎて力が出ないと言っていた。万全な状態でいけるように調整していく」と来場所以降を見据えた。2日目の対戦相手、大栄翔は不戦勝。
 貴景勝は初日の平戸海戦で黒星。再出場はせず、来場所は9度目のかど番で臨む。休場は3場所連続13度目。2日目の対戦相手、豪ノ山は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は6人となった。

尊富士の休業は「3週間要する」 相撲協会 診断書公表  日本相撲協会は12日、夏場所初日から休場した幕内尊富士の診断書を公表し「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷で約3週間の休業を要する見込み」との内容だった。具体的な理由として「右前下脛腓靱帯損傷」とも記載。新入幕優勝の春場所14日目に痛めた際は全治6週間と診断されていた。
 初優勝翌場所で初日からの休場は1992年名古屋場所の曙以来。東前頭6枚目の今場所は全休する見通しで、来場所の十両転落は確実な情勢。
 同じく休場の小結朝乃山は「右膝関節内側側副靱帯損傷により、約3週間の安静加療を要する見込み」との診断書が公表された。

北の若と島津海 初日から休場  大相撲の西十両5枚目、北の若(23)=本名斎藤大輔、山形県出身、八角部屋=と西十両7枚目、島津海(27)=本名中園空、鹿児島県出身、放駒部屋=が夏場所初日の12日、休場した。
 島津海について、師匠の放駒親方(元関脇玉乃島)は肺炎による発熱などの症状があると明かし「2、3日様子を見て決めたい」と途中出場を示唆。休場は左脚を痛めた先場所に続いて7度目。

腰痛と座骨神経痛 北の若  日本相撲協会は13日、夏場所初日から休場した西十両5枚目、北の若(八角部屋)の診断書を公表し「腰痛症、座骨神経痛」との内容だった。

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