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浜松アリーナの大規模改修 浜松市が構想3案提示

 浜松市は10日、大規模リニューアルを検討している浜松アリーナ(中央区)について、プロスポーツ興行などによって収益を生み出す「プロフィットセンター化」を想定した改修など施設構想3案を市議会市民文教委員会で明らかにした。改修事業費は93億5千万~72億5千万円を想定。民間活力の導入を前提として、市は2024年度に具体的な手法を検討し、25年度に事業者の選定、事業着手を予定している。
 事業費が最も高いA案は、プロチームとの連携を見据え、メインアリーナの観客席をバスケットボール男子Bリーグ・チャンピオンシップ決勝の開催基準を満たす8千席以上とし、アリーナ上部に大型ビジョンを設置する。100人以上収容の「スイート・ラウンジ」や、売店も新設する。現行の宿泊棟は地域開放ゾーンやラウンジに改修し、外壁工事や駐車場増設も行う。
 B案は現施設からの機能向上に特化し、外壁工事や駐車場増設は行わず、事業費を85億6千万円と見込んだ。C案は機能維持に限定して長期利用を見据えた改修に絞り、事業費を3案の中で最も抑えた。
 構想はスポーツを生かしたにぎわいや新たな産業の創出、まちづくり、プロスポーツを「見る・楽しむ・支える」の拠点としての施設整備をコンセプトに掲げ、民間活力を導入した際の年間運営費は3案共通して2億8千万円を見込む。
 浜松アリーナは1990年開館。老朽化や稼働率低下への対応、近年のプロスポーツ興行に適した施設整備が求められ、市は23年度、プロスポーツチームへのヒアリングや先進事例の調査などを進めてきた。

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