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大声出して電車で遊ぼう! 岳鉄(富士)が子どもに車両開放

 富士市の岳南電車(通称・岳鉄)の車両が14日、子どもの遊び場になった。市内外から多くの親子連れが集まり、おもちゃ遊びを満喫した。普段は静かに座っていないといけない車内に、子どもたちの元気いっぱいな声が響いた。

おもちゃと絵本が並べられた電車内で遊ぶ来場者=富士市の岳南江尾駅
おもちゃと絵本が並べられた電車内で遊ぶ来場者=富士市の岳南江尾駅


 「がくてつこどもまつり」と題して、岳南江尾駅に止めた車両を開放した。乳幼児も自由に座れるよう床にマットを敷き、座席には絵本やおもちゃを並べた。鉄道模型を走らせたりままごとに熱中したりと、思い思いに楽しむ姿が見られた。息子2人を連れて来た富士宮市の砂原拓洋さん(33)は「2人とも電車が好きなので、貴重な体験になった」と喜んだ。
 絵本とおもちゃは富士急グループの社員から家庭で遊ばなくなった物を募った。いずれも15日に富士市今井の子育て支援施設「みらいてらす」で開かれるマルシェで、希望者に無償提供する。
 こどもまつりでは岳鉄愛を競うクイズ大会「岳鉄王」も開かれた。沿線の歴史や岳鉄の豆知識が試される問題に地元小学生が挑んだ。
 これまでコアなファン層に向けたイベントに力を入れてきた岳鉄だが、ことしは地域に焦点を当てた催しを増やしている。橘田昭社長は「将来の乗客になる小さい子に、電車って楽しいと思ってもらえる企画を続けたい」と話した。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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