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脳性まひの畠山さん「自分を諦めないで」 富士宮で高校生に訴え

 富士宮東高福祉科と富岳館高こども地域福祉系列の生徒有志が合同で22日、脳性まひの畠山亮夏さん(24)=大阪市西淀川区=と母織恵さん(44)を招いた講演会を富士宮市総合福祉会館で開いた。生活全般で介助が必要ながら各地で講演活動を行う亮夏さんは「自分を諦めないで」と、集まった高校生や福祉事業者に訴えた。

高校生と意見を交わす畠山さん(右端)と母・織恵さん(右から2人目)=富士宮市の市総合福祉会館
高校生と意見を交わす畠山さん(右端)と母・織恵さん(右から2人目)=富士宮市の市総合福祉会館

 亮夏さんは生後9カ月で脳性まひと診断された。常に介助を受けるため一人でやり遂げた経験がなく、やりたいことが見つからなかったという。高校生の時に興味があることからひとまず挑戦するようにし、達成すれば自信がつき、できなければ「自分には合わないと分かった」と成長の糧にした。
 織恵さんは初めての育児で重度の障害と向き合った。それでも「どんな自分たちであろうとも、かっこよく誇りを持って生きていくことを諦めていない」と語った。
 講演会を主催した富士宮東高2年の長田桃佳さんは「障害を言い訳にしない2人の強さを見習いたい」と話した。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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