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男から富士市に悩み相談なし 富士宮の病院3人死亡事件

 富士宮市杉田の富士脳障害研究所付属病院で富士市久沢の男=当時(73)=が入院していた妻と長女を刃物で刺殺し、自身も刺して自殺したとされる事件で、小長井義正富士市長は2日の定例記者会見で男や家族から市に相談はなかったことを明かした。小長井市長は男が何らかの悩みを抱えていたのではないかと推察し「市民に支援策が伝わっていなかったとすれば残念。相談窓口を周知していきたい」と述べた。
 市によると、市内9カ所ある地域包括支援センターや高齢者地域支援窓口などで総合的な暮らしの相談を受け付けているが、男や家族から相談を受けていなかったという。小長井市長は高齢化社会において地域の支え合いが重要と位置づけ「このような事件が二度と起きないよう、高齢者を支援する施策に力を入れたい」と話した。
 静岡県警は同日、男の遺体を司法解剖し、死因は胸を刺されたことによる失血死だったと明らかにした。捜査関係者によると、男は妻のベッドの脇で、胸に衣服の上から刃物が刺さった状態で発見されたという。

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