あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : スポーツしずおか

ドラフト目前 高ぶる大器 常葉大菊川・安西叶翔投手/富士宮東・勝又琉偉内野手

 プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が20日に行われる。プロ志望届を提出した県内高校生の安西叶翔投手(常葉大菊川)、勝又琉偉内野手(富士宮東)は、憧れの世界への期待と不安を胸に、その時を迎える。

安西叶翔投手(常葉大菊川)
安西叶翔投手(常葉大菊川)
勝又琉偉内野手(富士宮東)
勝又琉偉内野手(富士宮東)
安西叶翔投手(常葉大菊川)
勝又琉偉内野手(富士宮東)

 

常葉大菊川 安西叶翔投手 150キロ魅力の大型右腕

 身長186センチ、体重86キロの大型右腕として、上位での指名が期待される安西。サイド気味の角度から、最速150キロの威力抜群の直球を投げ込む。プロ入りを果たしたなら、「球界を代表する投手になり、安西が目標と言われる存在になりたい」と将来像を描く。
 軟式チーム京都ベアーズ出身。地元を離れて強豪チームで成長しようと、厳しい環境に飛び込んだ。当初の球速は125キロ前後。ターニングポイントとなったのは高校2年の秋だった。
 シーズン終了後に投球フォームを試行錯誤する中で、腕を下げてみた。すると短期間で直球のスピードが10キロ上がり147キロを記録。「今までで一番しっくりきて制球も良くなった」と振り返る。
 石岡監督もその後の成長ぶりに目を見張った。「考えながら練習していたので成果が出た。まさかここまでの選手になろうとは。こうやって伸びていけるのだと指導者としても勉強になった」
 チームは今夏の静岡大会、優勝候補の一角として注目され、安西も自信を持って臨んだ。ところが新型コロナウイルス禍で大幅なメンバー変更を余儀なくされ、4回戦敗退。自身も途中離脱して「チームに申し訳なかった」と悔いを残した。
 「悔しさしかなかったが、プロに向かって前を向いてやるしかない」。次の目標が安西を突き動かした。部活動の引退後も毎日練習に参加し、トレーニングを積む。「もっと成長し、もっと良い投球ができないと」と貪欲に取り組んでいる。

 あんざい・かなと 2004年11月13日生まれ。京都市出身。右投げ右打ち。地元の北白川ベアーズで野球を始め、中学では軟式チーム「京都ベアーズ」で全国16強入り。高校入学後は1年秋から公式戦に登板し、秋季東海大会に出場した。
 

富士宮東 勝又琉偉内野手 俊足強肩、将来性豊か


 スピード感あふれる走りと遠投100メートル超の強肩が武器の勝又は、188センチと長身で将来性豊かな遊撃手。広い守備範囲を誇り、三遊間の深い位置からでも投げられる強い送球が魅力だ。打撃は広角に野手の間を抜くシャープなスイングができる。高水準で走攻守のバランスが取れていて、伸びしろが高く評価されている。
 小学1年から野球を始めた。当初は捕手で、中学では三塁手。高校入学後に遊撃手に挑戦した。「今までのポジションと変わって難しかった」というが、持ち前のセンスで上達し、1年夏から4番打者としてレギュラーを勝ち取った。
 3年春はチームの県ベスト16に貢献。「下手から始まり、誰よりも練習していろんな経験をさせてもらった」と成長の跡を振り返る。「プロに注目されるとは思っていなかったのでうれしい。でもこれから。試合に出て活躍できる選手を目指したい」。指名を信じ、吉報を待つ。

 かつまた・るい 2004年10月7日生まれ。富士市出身。右投げ右打ち。小学1年から野球を始め、富士大淵中時代は県大会4強。高校では1年夏から主軸を担い、主将として迎えた3年春は県16強に貢献した。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

スポーツしずおかの記事一覧

他の追っかけを読む