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テーマ : スポーツしずおか

【競泳パリ五輪代表選考会】女子200自由形・望月(鈴与)決勝へ 高橋(静岡東高出)は準決勝敗退

 競泳のパリ五輪代表選考会第2日目は18日、東京アクアティクスセンターで行われた。主な静岡県勢は200メートル自由形で、昨夏の世界選手権女子800メートルリレー代表の望月絹子(鈴与)が1分59秒88の全体4位で準決勝を突破し、19日の決勝に進んだ。東京五輪男子800メートルリレー代表の高橋航太郎(自衛隊、静岡東高出)は、準決勝で1分50秒71の全体15位に終わり、同リレーでの2大会連続の五輪出場がなくなった。男子100メートル背泳ぎの松本周也(ひまわりNW、伊東高出)は55秒65の予選18位で準決勝に進めなかった。
女子200メートル自由形準決勝で4位となり決勝進出を決めた望月絹子=東京アクアティクスセンター
望月「最後は気持ちだけ」 予選10位から修正 女子200メートル自由形準決勝で4位となり決勝進出を決めた望月絹子=東京アクアティクスセンター  24歳がパリ五輪へ勝負のスタート台に立つ。女子自由形の望月(鈴与)が本命視する200メートルの準決勝を全体4位の1分59秒88で通過。昨夏の世界選手権で自ら出場枠を獲得した800メートルリレーの代表へ「やるしかない。2位以内を狙う」と闘志をみなぎらせた。
 大会初日の400メートル自由形は4分9秒18の3位。五輪内定には届かなかったが、社会人で初めて4分10秒を突破した。ただ、200メートルは一転して「レベルが高く力んだ」と2分1秒12の予選10位。8位が通過ラインの準決勝は「大会4レース目で一番緊張した」が、それを乗り越えられるのが成長の証しだ。
 沈み気味だった体の位置を修正し、本来の大きく伸びるストロークで150メートルまで2位。最後は疲れが出たが、1分59秒台でまとめた。東京五輪の代表選考会から3年。極度の重圧に押しつぶされたかつての姿はない。
 J2清水のDF山原の大ファン。16日の大分戦で飛び出したスーパーゴールに勇気をもらい、その時の「気持ちで押し込んだ」という言葉を胸に刻む。19日の決勝はラスト50メートルでライバルの姿が見えない6レーンだが、「決勝に残り、吹っ切れている。最後は気持ちだけ」。悲願の五輪切符をつかむ。
30歳の高橋「集大成」 100自由形に期待 男子200メートル自由形準決勝 水しぶきを上げながら力泳する高橋航太郎=東京アクアティクスセンター  3年前、男子800メートルリレーで東京五輪出場を決めた男子200メートル自由形で、高橋(自衛隊、静岡東高出)は決勝に進めなかった。予選こそ16位ぎりぎりで通過したが、準決勝もタイムを伸ばせず全体15位に終わった。
 東京五輪後は主戦場を100メートルに切り替えて新たなスタイルを模索。同種目だけに絞った昨年の日本選手権は予選14位で決勝を逃すなどかみ合わなかったが、その後は再び200メートルにも取り組み、100メートルにつなげる流れを作ってきた。
 この日のウオーミングアップは「五輪以降では久々にはまる感じがあった」と手応えも感じていて、緊張感がほぐれて迎える100メートルには期待感はある。
 15日に30歳になったベテランは、今大会を「集大成」と位置付ける。スタンドには妻や両親、かつてのコーチら大応援団が駆け付けた。「1本1本がラストレースになる。決勝を泳ぎたい」と意地を見せるつもりだ。
男子200メートル自由形準決勝 合図とともに飛び込む高橋航太郎=東京アクアティクスセンター (運動部・山本一真、写真は写真部・宮崎隆男)

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