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テーマ : スポーツしずおか

アーチェリー静岡県勢男子3人、32強止まり 全国高校選抜大会

 アーチェリーの全国高校選抜大会は28日、掛川市のつま恋リゾート彩の郷で男女の決勝トーナメント(T)を行った。県勢は男子の鈴木脩真(知徳)、加藤温人(浜松北)、浜口茂之(同)の3人がいずれも決勝T2回戦で敗れ、32強止まりだった。

男子個人決勝トーナメント2回戦で無念の敗退となった知徳の鈴木=つま恋
男子個人決勝トーナメント2回戦で無念の敗退となった知徳の鈴木=つま恋


知徳の鈴木無念 下位相手に苦杯
 昨夏の全国総体7位の鈴木(知徳)は決勝トーナメント(T)2回戦で無念の敗退となった。総体と異なる1対1の対戦形式で「負けたらどうしよう、と硬くなってしまった」。予選順位が下の相手に苦杯をなめさせられた。
 前日の予選は「風に悩まされた」と振り返りつつも8位タイにつけると、順位が同じ相手との1射勝負のシュートオフを制して決勝Tのシード権を獲得。勝負の最終日に向けて弾みをつけたはずだった。だが、予選25位の相手に2セットを先行されると、反撃も1セットの奪取にとどまった。「メンタル面の課題」が明確になった。
 中学まではテニスに打ち込んでいたが、2021年の東京五輪の男子個人で古川高晴(近大職)が銅メダルを獲得した試合を見て憧れ、高校入学とともに競技を始めた。身長181センチの恵まれた体格も生かし、全国屈指の実力者へと成長を遂げている。今大会の悔しさを糧に、「夏の総体では個人で全国ベスト3に入りたい」と気持ちを切り替えた。

競り合うも力尽き 浜松北の加藤
 加藤(浜松北)は予選3位の強敵相手に2セットを奪い競り合いに持ち込んだが、最後に力尽きて番狂わせとはならなかった。「冷静にはできたが、継続して打つ力が足りなかった」と唇をかんだ。
 互いに2セットを取り、4―4で迎えた第5セット。最後の3射目で自身が想定した方向と異なる風が吹き、矢が的の中心から外れた。落ち着いて後から打った相手は真ん中を捉え、勝負あり。「相手には戦略があった」と敗因を見つめた。
 小学生の頃から続ける縄文時代の遺跡の石器研究を通じて弓に興味を持ち、競技を始めたという変わった経歴の持ち主。この日、同じくベスト32で敗退した同級生の浜口らとともに、「団体で全国総体へ」と次なる目標を口にした。
 (運動部・市川淳一朗)

▽男子決勝トーナメント2回戦
森本大介(埼玉・栄東) 6―2 鈴木脩真(知徳)
武内俊秀(神奈川・星槎国際) 6―0 浜口茂之(浜松北)
冨田優明(愛知・愛知産大三河) 6―4 加藤温人(浜松北)

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