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テーマ : スポーツしずおか

池江 100バタ、パリへ 400個メド 瀬戸届かず 新鋭松下が代表 競泳・五輪代表選考会

 競泳のパリ五輪代表選考会第2日は18日、東京アクアティクスセンターで行われ、女子100メートルバタフライは17歳の平井瑞希(アリーナつきみ野SC)が56秒91で1位となり、2位の池江璃花子(横浜ゴム)とともに派遣標準記録を突破して五輪代表に決まった。平井は初代表で、池江は3大会連続となる。
 男子400メートル個人メドレーは18歳の松下知之(スウィン宇都宮)が4分10秒04で1位となり、初の代表入り。瀬戸大也(CHARIS)は2位に入ったが、派遣標準記録に届かず、この種目での代表入りを逃した。2月の世界選手権で200メートルバタフライを制した本多灯(イトマン東京)は予選10位で落選した。
 男子100メートル平泳ぎは谷口卓(中京大)が59秒43で1位だったが、五輪切符はつかめなかった。
 準決勝は、男子200メートル自由形の松元克央(ミツウロコ)、女子100メートル平泳ぎの青木玲緒樹(ミズノ)鈴木聡美(ミキハウス)、男子100メートル背泳ぎの入江陵介(イトマン東進)らが19日の決勝へ進んだ。
0秒01差 2位守る 池江  3位との差は0秒01。自信を取り戻した池江は女子100メートルバタフライで僅差の争いを制して個人種目の五輪切符をもぎ取り、ゴールすると思わず「良かった」と漏らした。「今の自分には満足している。言葉にならないくらい、うれしい」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。
 「(気持ちが)前のめりになっていた」と前半は想定より速いタイムでトップ。後半は体力が厳しくなったが、腕を懸命に回して粘った。最後は「手の長さを生かしたタッチ」で2位を守った。
 近年は思うような結果が出ず、「『早く試合なんか終わればいい』とか、マイナスなことしか考えていなかった」と打ち明ける。昨秋から拠点とするオーストラリアの指導陣がまず考えたのが、失った自信の回復だった。
 笑顔を絶やさないコーチらにもり立てられ、海外のオープンな雰囲気もあって、気持ちは前向きになった。 3度目の五輪の目標は「まずは決勝に残ること。悔いの無い結果を出したい」。納得の日々を送った成果をパリで示しに行く。
 

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