あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 浜松市

転向1年余で急成長 200V銭田(袋井) 東海高校総体・陸上

男子200メートル決勝 上位に食い込んだ静岡県勢。袋井・銭田瑞生(右から2人目)が1位、浜名・森川皓喜(左)が4位、浜松開誠館・長葭遥斗(右)が5位=岐阜メモリアルセンター長良川競技場(写真部・田中秀樹)
男子200メートル決勝 上位に食い込んだ静岡県勢。袋井・銭田瑞生(右から2人目)が1位、浜名・森川皓喜(左)が4位、浜松開誠館・長葭遥斗(右)が5位=岐阜メモリアルセンター長良川競技場(写真部・田中秀樹)

 静岡県総体5位の伏兵がフィニッシュと同時に勝利を確信して拳を握った。男子200メートルの銭田は滑らかにコーナーを抜け、「周りに誰もいない。先頭だと思った」。最後まで加速し、向かい風1・6メートルの悪条件で自己新の21秒51。県タイトルにも無縁だった3年生が、一気に激戦の東海で頂点に駆け上がった。
 小学校時代に地域の大会で優勝したのをきっかけに、中学で陸上競技を始めた。高校1年までは400メートルランナー。全国中学校体育大会出場など結果も出ていたが、花形の「100メートルと200メートルで勝負したかった」と、2年春に転向した。
 当初はスピードの切り替えに苦労したが、今では400メートルで身に付けたコーナー走とスタミナが200メートルに生きている。県総体後はトップスピードの向上に取り組み、今大会は100メートルも準決勝で10秒67の自己タイ。決勝で県勢最高の3位と大きく躍進した。
 200メートルの優勝には「なかなか実感が湧かない」と正直な心境を明かしつつも、「東海1位の誇りをもって、全国で優勝を狙いたい」と自覚をにじませる。急成長した新星が自信を胸に、夏の徳島に乗り込む。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

浜松市の記事一覧

他の追っかけを読む