八十八夜 新茶盛期 静岡県内各地で収穫進む

乗用摘採機で刈り取り作業を進める茶農家=30日正午ごろ、静岡市清水区(静岡新聞社ドローンで撮影) 5月1日は立春から数えて88日目に当たる「八十八夜」。新茶シーズン真っただ中の静岡県内茶産地では30日、快晴の下で生産者が収穫作業に汗を流した。
 静岡市清水区の土地改良区に広がる茶園では、管理するグリーンエイト(同区和田島)の社員が朝から刈り取りを進めた。新芽の伸び具合を慎重に見極めながら、乗用摘採機で一気に収穫していった。
 斎藤公良さん(46)は、この道28年のベテラン。「茶は手をかけた分だけ応えてくれる」。その信条を胸に、茶と向き合い続けてきた。一番茶は山間地らしく、尺のある堅い煎茶に仕上げていく。
 小売りにも注力する同社は、同区の両河内と日本平、JR静岡駅ビルにカフェと茶専門店を展開する。和紅茶の製造販売に加え、今期は要望の多い碾茶(てんちゃ)の生産にも乗り出した。斎藤さんは「さまざまな手を尽くして清水、両河内の茶を多くの消費者に届けたい」と語る。

「静岡新聞DIGITAL」は静岡新聞社が提供するニュースサービスです。静岡県内の政治、経済、事件・事故から地域の話題、高校野球、Jリーグなどのスポーツの最新情報を伝えます。

関連タグ

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1